読書

久しぶり

仕事を辞めてから時間は有るのに さっぱり本を読まなくなった。 前は月に2〜3冊は読んでたが ここ一年で3冊だけ 昔は時間があればもっと読めるのに思ってたのに おかしなものだ。 昨夜遅く家に帰ったら、小包が届いてた。 名前を見ると先日少しだけ自転車…

黒部の山賊

昔、黒部源流の山を歩いたことがある。 その時三俣蓮華の小屋に売ってた本「黒部の山賊」 それは絶版になってもう本屋さんでは手に入らなくなってたが 今年再構成されたものが再販された。定本 黒部の山賊 アルプスの怪作者: 伊藤正一出版社/メーカー: 山と…

レディ・ジョーカー

入院中から読んでた高村薫の「レディ・ジョーカー」を読み終わった。 この本も妹からもらったものだが 読み始めて上、中、下の内下が無いのが判った。 妹にそっちに無いか尋ねたが、無かったと言ってわざわざ買ってきてくれた^^; かつてのグリコ森永事件を思…

失敗

昨日金沢の病院に検査に行くのに 待ち時間に読もうと思って 未読の本を探したら、(自分で分かりやすいように未読の本は本箱に入れず平積みしておいたのだが)いつの間にやらカミさんに片付けられていた。 本棚に入ってた本がまるっきり違うものになってた(…

思わぬ発見

岡本綺堂をもっと読もうと思って探してたら 「綺堂むかし語り」というのを見つけた。 これはと読んでみたらその面白いこと 江戸の話やら趣向、そして本人の自叙伝に近い話まで 「半七捕物帳」の裏話もあり とても面白かった。 読み終わって何気なく野村胡堂…

怪談

暑くなってきたので 怪談もよかろうかと 最近はまってる岡本綺堂の怪談2話を読んだ。 名前は有名な「番町皿屋敷」 と「飛騨の怪物」 「番町皿屋敷」は記憶にある話とは全然違って悲恋話だった。 「飛騨の怪物」は冒頭に富山県の大沢野の地名が出てきたので…

半七捕物帳

岡本綺堂の「半七捕物帳」全69話を読んだ。 69話と言っても1話が3〜40分位で読み終えるのでそんなに時間はかからない。 先に読んだ「三浦老人昔話」と同じで 明治の時代に作者が半七老人から昔の話を聞くという構成。 何話目だったかにその三浦老人…

三浦老人昔話

何となく江戸の時代物を読みたくて 岡本綺堂の「三浦老人昔話」を前に読んでいた。 昔話というのは何かわくわくとするものを感じる。 浅田次郎の「天切り松」などは夢中になって読んだものだ。 この「三浦老人昔話」もよく似た構成。 明治になって江戸時代に…

有島武郎を読んだ

有島武郎の小説2作を読んだ 「生れ出づる悩み」と 「或る女」 「生れ出づる悩み」は社会主義思想が感じられる物語。 「或る女」は時代を間違えて生まれて来た近代女性の悩みを描いている。 なかなかな内容の作品だったがどちらも暗い話。 読んでいるこっち…

黒部川奥の山旅

小暮理太郎の「黒部川奥の山旅」を読んだ。 大正4年月7月の話なので現在のような登山道もなく整備された山小屋もない時代。 それ故現在のルートとはかなり違ったルートを歩いているので興味深かった。 片貝南俣から入って毛勝三山より北方稜線に入りそのまま…

夏目漱石2作

夏目漱石は大好きな作家 40年ぶりくらいに読んでみた。 「三四郎」 「草枕」と続けて読んだ。 「三四郎」はサクッと読めたが 「草枕」は難解だった・・ やはり若い頃と違って頭が硬くなったようだ 周りくどい表現は何度か読み直さないと理解できない 途中…

鳴門秘帖

鳴門秘帖を読んだ。 最初面白いと思ったが読み進む内に あり得ない偶然とあり得ない人間関係があまりにも多すぎ、ちょっと面白みが薄れてしまった。 まあ戦前の新聞連載小説だから当時はこんな内容の展開でも人気があったのかもしれない。 最近のサスペンス…

菊池寛

直木三十五続き?で菊池寛を読んだ。 まず有名な「父帰る」 そして「恩讐の彼方に」 続けて「芥川の事ども」 「ある抗議書」 「吉良上野の立場」 「真田幸村」 「島原の乱」 「差し押さえられる話」 ちょっと乱読気味だけどこれだけ読めばなんとなく分かった…

南国太平記

先日の日記で書いたとおり直木三十五を読んでみた。 何から読もうかと思って作品欄を見てたら、初めてと思ってたのに 「寺坂吉右衛門の逃亡」を前に読んでいた。 それもつい最近なのに忘れっぽい頭にも呆れたものだ。 昔から芥川賞と直木賞が同時発表される…

吉川英治の「小説宮本武蔵」と「随筆宮本武蔵」を読んだ

前から読みたいと思ってたがあまりに長い小説なので躊躇してた。 それでも今回思い切って?読んでみた。 武蔵の生涯の正確な記述は少なく、不明な部分が多いと吉川英治は語っている。 それゆえ殆どが吉川英治のフィクションによる物語。 数少ない史実を基に…

初めての経験

「青空文庫」でドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」上を読んだ。 ドストエフスキーは中学時代に「罪と罰」を読んで以来40年ぶりくらい。 外国の小説を読んだのはこの頃からだから読書入門時期ににしては随分生意気なものを読んだものだ。 ロシア文学…

加藤文太郎著「単独行」

ネットの「青空文庫」で作者名を閲覧していると 加藤文太郎の名を見つけた。 そして本の題名が「単独行」 これは昔読んだ新田次郎の「孤高の人」の元になったものだ。 その本人の書いたものなので真実の話が分かると思って期待を持って読んだ。 小説家でもな…

風の又三郎、注文の多い料理店

「風の又三郎」 昔読んだような気もするが 全く覚えていなかった。 これもノスタルジックな童話の世界。 方言がそのまま入ってて微笑ましいが よく見ないと意味が分からないものも有りその意味が分かると面白い。「注文の多い料理店」 短編なのであっという…

銀河鉄道の夜

ここ最近昔の小説を読みあさっているが 宮沢賢治も読んだことがなかった。 それでまず「銀河鉄道の夜」 いきなり出てくるのがこの時代の小説とは思えぬカタカナの名前の登場人物。 まるでマーク・トウェインの小説みたいな感覚がした。 主人公のジョバンニが…

夜明け前

「破戒」に続けて「夜明け前」を読んだ。 これで藤村2作目。 藤村の父をモデルにした馬込宿の庄屋、本陣の主人半蔵の生涯を描く長編小説。 江戸末期から明治中期までの世の中の移り変わりの時代に本居宣長、平田篤胤を学んだ国学者でもある半蔵が江戸幕府の…

破戒

読書三昧です(笑) 田山花袋に続いて島崎藤村を読み始めた。 まず最初に「破戒」 そしてその題名だが読んでみるまでこの意味を意識してなかった。 なんとなく「破壊」と言うイメージで記憶してた。 ネットでも「島崎藤村破壊」「島崎藤村破戒」両方検索でき…

田山花袋

暇に任せて田山花袋を「布団」「田舎教師」に続けて読んだ。 「少女病」 「重右衛門の最後」 「日本橋付近」 「一兵卒」 「トコヨゴヨミ」 いずれも短編なのですぐに読み終わってしまう。 これだけ読んだら田山花袋はもういいかな。 それぞれの作品に感じる…

田舎教師

田山花袋の「布団」に続いて「田舎教師」を読んだ。 この小説は実在の人物がいてその日記を元に書かれたものだそうだ。 旧制中学を卒業した主人公は友人たちが高校やその他の学校に進学するのを羨ましく思いながらも生活のため進学を諦め小学校の教師になる…

夢野久作を続けて読んだ

ドグラ・マグラを読んで次は何をと探してたら また夢野久作が目についた。 一人の作家で1作しか読まないのではその作家のことが分からないので読んでみた。 「復讐」 短編なのですぐに読み終わったが、同じような内容の小説 このままこの作家を読み続けると…

ドグラ・マグラを読んだ

日本探偵小説の三大奇書と言われるドグラ・マグラを読んだ。 読んだら発狂するとまで言われる怪奇小説「ドグラ・マグラ」 さすがに凄い小説だった。 前にも書いたがこれは学生時代に一度読んでいる。 自分の頭がこんなんになったのはそのせいかもしれない(…

1Q84

前に一度だけ村上春樹をを読んだことがあるが その時は感じるものが少なかった。 それでもこの作品はあまりにも有名なので読んでみたかったもの。 妹が昨年の暮に持ってきてくれたので少しずつ読み約1ヶ月で読み終わった。 文庫本6冊も有って読み終わるの…

ルパンの消息

先日の神戸出張の行き帰り電車で読もうと思って家に有る未読の本を漁ってたら ちょうど手頃な本が有った。 行き帰りに読んだ読み残しが少し有ったので昨夜読み終えた。ルパンの消息 (光文社文庫)作者: 横山秀夫出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/04/09メ…

レッドゾーン

真山仁の作品は「ベイジン」「マグマ」に続いて3作目になったが この小説はなかなか難しかった。 評判になった「ハゲタカ」シリーズの3作目だそうだが 1作目、2作目を読まずいきなり読んだせいかもしれないが 国際金融ファンドの企業買収の話なんて現実…

マグマ

真山仁の「ベイジン」が面白かったので続けて「マグマ」を読んだ。マグマ (角川文庫)作者: 真山仁出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2009/08/25メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (23件) を見る原子…

ベイジン

ベイジン上下読み終わった。 感想は驚いたの一言。ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)作者: 真山仁出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2010/04/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (18件) を見る北京五輪と中国原発の話。 先日読んでる途…