ベイジン

ベイジン上下読み終わった。
感想は驚いたの一言。

ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)

ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)

北京五輪と中国原発の話。
先日読んでる途中で暇に任せFBにクイズを載せたりしたのがこの小説のテーマ
「希望」
何が驚いたのかというとテーマの「希望」は中国を舞台にした最近の小説ではいろんな形で書かれているのでそう新鮮味は感じなかったが、原発の事故の現場で対応する人たちそして次々と起きる現象が去年から今年福島で起きたことを思い起こさせた。
書かれたのが2008年。
福島の事故の3年前に予言するかのような内容の小説が有ったことに唖然とした。
原発の危険、事故が起こればどんなことが起きるのかどうなるのか
福島の場合は地震津波が原因で起きた、この小説の場合は人的ミス(おそまつさを誇張してるようにも感じるが)なのだが、何度も言われるが人間がやることに完全は無い。予想できない自然災害や思いもよらぬ人間の些細なミスにより原発が制御不能になるのを完璧に防ぐのはやはり無理だろう。


この小説多くの人に読んでもらいたいと思った。
時間のない人は下巻だけでもいい。
ご要望があればいくらでもお貸しします。
この作者真山仁ははじめて読んだけどなかなか読み応えが有った。
「ハゲタカ」が有名らしいので家にあるか探して見たが、真山仁の作品は「レドゾーン」と「マグマ」だけだった。次は「マグマ」を読もうと思う。これも今話題の地熱発電の話しらしい。