南国太平記

先日の日記で書いたとおり直木三十五を読んでみた。
何から読もうかと思って作品欄を見てたら、初めてと思ってたのに
寺坂吉右衛門の逃亡」を前に読んでいた。
それもつい最近なのに忘れっぽい頭にも呆れたものだ。
昔から芥川賞直木賞が同時発表されるのに直木三十五って何を書いた人かと思ってた。
それが吉川英治の「宮本武蔵」を読んでその直木三十五が武蔵非名人論を菊池寛と戦わし吉川英治にも論を問いかけてきた事を知り、どんな人間かと調べたらとんでもないいい加減人間だと分かったのは先日の日記で書いた通り。
それでもそのめちゃくちゃ具合にひょっとして面白い人間かもと思った。
それで代表作「南国太平記」を読んだ。
幕末薩摩島津家のお由良騒動を題材にした物語。
期待通りと言うか反してと言うか、予想以上に面白かった。
遊び人らしく遊びの表現には他の作家には真似の出来ないくらいの小気味よさが有る。
そして登場人物の刹那刹那の気持ちの変化を事細かく面白く描いている。
生活はめちゃくちゃでも物を書かせればさすが。そこが小説家たる所以だ。
亡くなった時菊池寛が中心になり盛大な葬儀を行ったらしいが
直木三十五と言う人間を好きだった人もそんなに少なくなかったのだろう。
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