初めての経験

青空文庫」でドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」上を読んだ。
ドストエフスキーは中学時代に「罪と罰」を読んで以来40年ぶりくらい。
外国の小説を読んだのはこの頃からだから読書入門時期ににしては随分生意気なものを読んだものだ。
ロシア文学はなんとも長くそして理屈っぽい表現が多いものかと思った。
何故今頃これを読もうかと思ったのかと言うと、最近読んだ小説に「カラマーゾフの兄弟」の名前が盛んに出てきた為気になってた。
ところが忘れっぽい頭はそれがどの小説だったのか思い出せなかった。
よくよく考えると1年前に読んだ「1Q84」だ。
その時何時か読んでみたいと思ってたのだが「青空文庫」で見つけた。
この小説もやはりドストエフスキーそのもの、やたらと表現が長くそして理屈っぽい
中学生の頭では着いて行けたが、最近のボケた頭では登場人物の名前を覚えることも出来ない、誰だったか分からなくて元に戻って読み返すことも何度も。
青空文庫」にはこの小説は上だけで下が収録されてない、読んでて途中下は読むのを止めようかと思ってたが上を最後まで読むと続きが知りたくなった。
それでも買ってまで読むのも疲れるなと思って、機会が有ったらまたということにした。
こんなことは初めての経験だが、作者が巻頭に面白いことを書いている。

「読者が最初の物語を通読された以上、第二の物語に取りかかる価値があるかないかは、すでにおのずから決定されるであろう。いうまでもなく、誰ひとり、なんらの拘束を受けているわけではないので、最初の物語の二ページくらいのところから、もう二度とあけてみないつもりで、この本を放り出しても、いっこうさしつかえはないのである。」