新橋烏森口青春編

仕事を辞めれば好きなだけ本を読めると思ってたのに
辞めた途端ほとんど読まなくなった。
本を読んでても目が疲れてすぐに眠くなってしまうのとあまり読みたいと思うものが見当たらなくなって来たからだ。
ところが最近友人たちの間で椎名誠の小説が話題になった。
前から読んでみたいと思ってたのを思い出した。
先日古本屋で椎名の本を780円で5冊買ってきた。
最初に読んだのが「新橋烏森口青春編」

昨日少し読んで今日残りを読み終わった。
読み始めてすぐに自分の青春時代を思い出した
学生時代はギャンブルに明け暮れ
この本を読んで思い出すのは神田の雀荘で営業時間が終わり、内緒でやらせてくれた高田馬場雀荘に行きやってたら今度は警官に踏み込まれ止めさせられたがそれでもまだやりたくて新宿まで雀荘を探しながら歩きそこでまた朝までやってたりした。
そんなことは他にも何度も有った。
競輪場に行けば払い戻しの窓口のおばちゃんに「あんたらその若さでこんなことやってたらダメだよ」と諭されることも有った。
そんなめちゃくちゃな学生時代。若いから許されると思ってたが今になってみると親に金を出してもらってとんでもない親不孝をしたものだ。

学校の授業も殆ど出ずに卒業(学生運動が最も激しかった頃で授業自体もストライキロックアウトで休みが多かった)
卒業後就職したが毎日飲み歩き金が無くなると近所のすし屋で付けで飲ませてもらったり
得意先の従業員の人の家に泊まりに行ったり、とにかくめちゃくちゃな生活を送ってた。
この本を読んでその当時のことがまた思い出された。
あの当時の遊び仲間は今も付き合ってるのは数人いるが、その後一度も会ってない人間もいる。
奇しくも明日から長野に昔世話になったご夫婦の奥さんのお見舞いに行くことにしてるが
あれから40年近くも経っているとは本当に不思議だ。

続けて「哀愁の町に霧が降るのだ」を読みます。
こっちを先に読んだほうが良かったかなとちょっと思ってる。