長野に

社会人になって最初に赴任したのが長野だった。
長野での思い出も語りつくせないほど有るし
本当に多くの方々にお世話になった。
その中でも長野を離れて40年近くなるのに毎年りんごを送ってくださる方がいる。
その方には当時金が無くなるとほぼ居候状態でお世話になった。
その当時とても元気だった奥さんが病に倒れたと聞いて
去年からお見舞いに行かねばと思ってた。
ゴールデンウイークで混んでると思ったが野沢に宿が取れたので行くことに
施設に到着してロビーで待ってる姿を後ろから見てとてもその方とは思えない変わりようだった。
正面に座って顔を見るとずいぶん変わったが昔の面影を感じた。
話をしてると一時は全く意識もなく言葉もリハビリを重ねてようやく話せるようになったのこと。
もう会えることなんかないと思ってたのに、来てくれるなんて本当に信じられないくらい嬉しいと言われ。返す言葉もないくらいだった。
当時小学生だった娘さんも来ててとても懐かしがってくれた。
その弟は小学校も低学年でよく車に乗せて遊んでやったりしたが
都合で会えなかったが、その子供たちがそっくりな顔で迎えてくれた。
施設で小一時間面会し旦那さんが家で待ってると言うので家の方に伺った
昔話と奥さんの病気の顛末でまた小一時間話してお暇した。
家を出てから自分はやっとお見舞いができて良かったと安堵したが
結婚して数か月だけ長野で過ごしたカミさんは当時世話になった奥さんの変わりようにショックを受けていた。
その後善光寺に寄り野沢に向かったがその話は後日。