菜の花の沖読了

司馬遼太郎を読むのは初めて
家に「坂の上の雲」全8巻が有るのは知ってたがどうも気が進まなかった
妹からもらった「菜の花の沖」この題名を見て海の話ならと読み始めた
以前白石一郎の「海王伝」「海狼伝」を面白く読んだ記憶がある
海の話にはロマンが有る、そしてこの題名には何かノスタルジックな匂いがする
そんな気で読み始めたが主題の話は面白くて先を読みたいが
横道にそれる脱線が多くしかも長い
歴史的考証なんだが歴史に表される事実をあまり信用しない自分には興味が無い
なかなか話が先に進まず、いっそ飛ばして読みたいくらい。
途中で本当に嫌になたった。それでも悔しい?ので読み続けた。

第5巻に至っては何と殆どが話しの本筋から離れ当時のロシアと日本の歴史考証の羅列になった。しかし不思議なことにここから俄然面白くなってきた。
恥ずかしながらこの小説の主人公の高田屋嘉兵衛という人物は知らなかった。
実際この小説も読み始めはフィクションだと思ってたくらい。
もちろん小説だから話の中には司馬遼太郎が自分の思いで高田屋嘉兵衛を作り上げていることもあると思うが、この時代にこんな人間が本当にいたのかと今も信じられないくらい。