二度読み

昔は買った本を一人で一回しか読まないのはもったいないので
二度三度読み返したが
最近は人から本を何冊ももらうことが多くなり読み返す暇も無かった。
ところが今回「勇者たちへの伝言」を二度読みした。
そのきっかけは
テレビを見てたら「F1層」という言葉が聞こえた
何処かで最近聞いた言葉だと考えたらこの小説の冒頭部分に出てきた言葉だ
(業界用語かもしれないが20歳から34歳までの女性層を表すらしい)
それを確認してたらまた読んでしまうことになった。
もう一つ「小林一三」という名前も最近何かの番組ででてきたこの名前もこの小説の中で出て来る。(阪急東宝グループの創始者
それと最初に読んだ時この本の題名を「勇者たちからの伝言」と思い込んでたため 
なぜ正しくは「勇者たちへの伝言」なのか、勇者たちの「たちへ」は誰のことなのかと思ったこと
昔は二度目、三度目に初回に気が付かなかったことを発見することが有った。
ところが今回は二度目に読み返してもすぐには答えが出なかった
なぜ作者の題名は「勇者たちへ」なのだろうか・・最初の思い込みが抜けない。
ふとした拍子からひらめいた
この勇者たちを困難な生活に立ち向かっていった主人公の父やその元恋人、そしてその周りにいた人たち(阪急ブレーブスの関係者も含め)と勘違いしてたのだ。
その人達が読者へのメッセージを送っているものと思ってた。
しかし題名をよく考えるとそれではおかしい、それが気になってた。
そうではなく、勇気をくれた元阪急ブレーブスの選手やその関係者に、登場人物たちが勇気をもらったその過去の思い出、感謝の気持ちを主人公が伝えることが伝言なのだ。
年取ってくると勝手な思い込みで勘違いすることが多くなったが
おかしいなと思ったことを久しぶりの二度読みによって理解できたのは良かった。