「疾駆する夢」

しばらく前に読み終わってたが、感想を書いてなかったので
忘れないうちに・・最近は時間がたつとすぐに忘れてしまう便利な頭になっている。
戦後のバラックから立ち上げてついには大手の自動車メーカーになる話。
読んでて本田の創始者本田宗一郎を思わせる話だったが
小説の中にはその本田宗一郎が実名で別人として出てくる。
戦後バラックでまずバイク、オート三輪の製造販売から始める。
当時、同様にオートバイの製造を始めた町工場は100社近くあったらしいが
今現在残ってるのは世界的にも有名な数社のみになってる。
この小説の主人公も激しい競争に生き残り夢をかなえると言う話だ。

上巻、下巻と別れているが、日記にも書いたけど上巻がまことに面白かった。
下巻に入ってフランスのルマン参戦くらいまでは面白かったがその後は
会社経営の話が主で、主人公の女性問題がからんできたところで、ちょっと嫌気がさした。
それでもこの作者はこの作品の前に読んだ「エトロフ発緊急電」で初めて知ったけど
話の進め方がうまいと言うか、面白い部分になるとそのままずっと読み通したくなる。

浜ちゃんがとうとう北海道を終えて
本州に渡るようだ。
これからも楽しみだ!頑張れ浜ちゃん!