一昨夜だったかテレビでかぐや姫の「神田川」に関する話をしてた。
かぐや姫の「神田川」は思い出の曲。
かぐや姫はそれまでフォークというより前衛的なロックグループと言う感じがしてた。
ある日友人が「神田川」という曲が今いいぞと教えてくれた。
テレビでは南こうせつの話より作詞家の喜多條忠のその当時の話が面白かった。
当時はちょうど学生運動が行き詰った時期。
喜多條も学生運動の闘士で積極的にデモ等に参加してた。
そしてこの歌詞と同じ状況で暮らしてたそうだ。まさに実話を基にした歌詞だったのだ。
もう一つ初めて知ったのはこの曲の編曲者、木田高介。
この曲のイントロも素晴らしいが東京芸大の出身で「出発の歌」(上條恒彦)、「私は泣いています」(りりィ)「結婚するって本当ですか」(ダ・カーポ)など数々のヒット曲を手掛ける。
31歳で交通事故で亡くなった。葬式ではその才能を惜しむ南こうせつが何度も大声で名前を叫んだそうだ。
当時自分にこの曲を教えてくれた友人もまさにこの「神田川」の歌詞と同じような暮らしをしてた。
曲の中の歌詞で「若かったあのころ何も怖くなかった、ただあなたのやさしさが怖かった」
この「やさしさが怖かった」というのは何を意味するのかと番組の中で話題になったが当時を知ってる自分には謎でも何でもなく痛いほどその気持ちは分かる。
この曲以降それまであまり好きでもなかった南こうせつとかぐや姫が好きになった。
ただ神田川はあまりにポピュラーな為それ以降の「あかちょうちん」や「置手紙」「あの人の手紙」のほうが個人的には好き。
この頃以降学生運動も下火になり時代が変わっていったのを象徴するような曲だった。