久々の表銀座(2日目)かなり長文ですm(_ _)m

天気予報は曇り時々雨
天気が悪かったら縦走は止めてそのまま戻ろうと思ってた。
目が覚めて窓の外を見ると裏銀座の山がすっきり見える。
そんなに悪い天気では無い。
朝食は頼んでないので外で作ろうかと思って出たら小屋の前にはご来光を見ようという人がいっぱいいた。
雲が多くあまり期待できなかったが暫く待ったら雲の切れ間に朝日がちょっとだけ顔を出した。
小屋の前のテーブルで食事と思ったが風が寒く、そのまま6時頃出発して途中で食べることにした。
歩き出すと日差しがまた出てきて裏銀座の山々を照らしだした。
端の方には虹が出ている。

小屋から少し行った場所にハイマツに囲まれて風を受けないまるでテント場の様なところがあった。
そこで軽い朝食を取り、刻々と姿を変える槍を眺めていた。

食事中に一人キスリングを担いだ人が通り過ぎて行った。
そして歩き出すと今度は一人の女性が追い付いてきた。
昨夜は隣の人のいびきが煩くて一睡も出来なかった(よく朝小屋でこんなことを言ってるおオバサンがいる)それで体調が悪いと言いながら快調に追い越していった。(苦笑)
結局常念の小屋までそれ以外誰も追い越されなかったしすれ違った人も10人くらいしかいない静かな平日の表銀座だった。
蛙岩を過ぎた辺りからどんどん晴れてきて天気予報はハズレ。

稜線の両側の紅葉は今が見頃と言わんばかりの素晴らしさ。
何度も立ち止まる。
[目の前の槍はもちろん奥黒部の山々、裏銀座の山々、立山方面、大パノラマに圧倒されっぱなし。
今年はこんな景色はもう見れないだろうと諦めていたのだが夢のようだ。
]

大下りの頭でさっきのキスリングの人が休んでた。
どこまで行くのかと聞いたら今日は西岳の小屋だそうだ、そして明日は槍の肩の小屋、そして北穂の小屋から穂高の頂上を全部回り岳沢から上高地に降りると言ってた。随分贅沢で羨ましい話だったが歳を聞いたら76歳と言ってたがとてもそんな歳には見えなかった。
大天井の登りの前まで小さな上り下りをしてたら結構疲れたので一休み。
鎖場の所に喜作新道の小林喜作さんのレリーフが有ったが初めて見たような気がした。

大天井小屋までの上りは休み休みゆっくり登る、振り返ると燕山荘はもうはるか向こう。

9時10分大天井小屋着、途中にザックをデポして頂上に向かう。
頂上からは槍、穂高が目の前ここに来てこれだけ見晴らしがいいのは初めてだった。

祠にもお参りして小屋に下る。
どうしようかと迷ったが喉が渇いたのでやはりビール(^_^;)
ここから常念の小屋までのコースタイムは3時間と有る。
帰りの時間を考えるとそうゆっくりもしてられない、ほぼ水平ななだらかな登山道を急ぐ

しかし周りの景色特に谷の紅葉が素晴らしく何度も足が止まる。
東大天井の登り口で時間を見ると1時間経ってないコースタイムより40分も早く来ている
これなら常念小屋1時と思ってたが12時過ぎには着けそう。

大きな下りと少ない登りを繰り返し横通岳を過ぎ下りにかかったら常念小屋が下に見えた。
小屋に向かって下りてるとヘリがやって来た。
建築用の資材を運んでいるようだ。

12時5分小屋到着、外で昼食を作ろうと思ったがまだヘリがやってくるというので小屋の中に入る。

コンロを使うには場所の制限が有って面倒だったのでカレーライスを頼んで食べた。
かみさんはソフトクリームも・・自分はもう下りなのでビールは無し
前回来た時はここにザックをデポして常念岳のピストンもしたが今回はそんな元気は無し
タクシー会社に電話を入れ一の沢に迎えを頼む。
1時少し前に下山開始。
第三ベンチ、第二ベンチ、第一ベンチ、最後の水場、胸突き八丁までが急な下り

その後は沢沿いのだらだらの下りだが長い・・
もう歩くのが嫌になったところでようやく山の神神社の鳥居が見えた。
神社にお祈りをしてここから後500m、だが残りの500mは結構疲れる道、3時50分ようやく一の沢に到着時間通りタクシーが待っててくれた。
タクシーで昨日駐めたしゃくなげ荘の駐車場に向かう(4200円以前よりちょっと高くなった気がした)
4時15分駐車場横の温泉(400円)に入り汗を流し帰路についた。