裏劔2日目(仙人池ヒュッテ〜阿曽原小屋)

2時過ぎに一度目が覚めた。
昨夜の酒がまだ残っている。
4時にまた目が覚めた、外を見てきた家内が星空が凄いと言う。
寒いかなと思ったが半袖のTシャツだけで外に出たが酒が残ってるせいか寒くなかった。何人かの人が空を見上げ感嘆の声を出している星が多すぎて星座も分からないくらい。
5時過ぎに明るくなってきたので池の前に行ってみる、素晴らしい裏劔の姿が池に写っている。何度も写真で見た光景だが本物を見て改めて感動した。

前夜マーちゃんに紹介された年間仙人池ヒュッテに30泊以上するというアマチュアのカメラマンの方が三脚を立てカメラを構えていた、モルゲンロートにはなるかどうかわからないと言われたが20分くらいしたら始まった。
池の周りに集まった人たちから感嘆の声が次々に上がる。

盛んにシャッターを切ったが池に映る逆さ劔に露出が有って本当の山の色が飛んでしまう。腕の無さを思い知らされたが本当の素晴らしい姿は目に焼き付いた。
山に焦点を合わせればこれだ!

写真の左が八ツ峰の5.6のコルその右2つのピークの右平らなところの奥に劔の頂上が見えるが写真でははっきりしない。
小屋に戻ったら小屋の人たちもこんなに焼けるのは年間何度もないと言ってた。

これを見たくて来たのだが本当にラッキーだった。
朝食を済ませ6時20分にマーちゃんに別れを告げ出発。

仙人谷を下る、かなり急な下りで結構神経を使う。
途中の雪渓では家内が乗った途端転び一瞬ヒヤッとした。
あのまま落ちてたら大怪我だっただろう。
この雪渓の割れてる上で転んだ。

仙人温泉の前で水を補給し暫く休む、時間があるので家内に風呂を勧めたが生憎女湯のお湯は抜いてしまったとのことで諦めて出発。
途中湯元の谷を通ると湯気がすごくお湯が足元を流れていた。

暫く登りそれから雲切新道の急な下り、梯子ロープの連続に暑いのが加わりへとへとになって何度も休憩をする。

昼過ぎようやく沢に下り橋の袂でラーメンを作って昼食にした。
仙人ダムが見え出して最後の梯子の階段は5連つながっていて上から見るとまるでダムに落ちそう、このルートの中で一番怖い思いをした。

仙人ダムの施設の中を通ると軌道車の通る線路とトンネルを通過した。あの有名な高熱隧道はすぐ近くトンネルからは熱風が吹いてた。

ダムを過ぎると暫くの登りここも大汗をかいてしまった。
下りにかかるとしばらくして青い屋根が見えてきた、阿曽原温泉到着だ。
3時過ぎ到着、小屋主の泉さんが早速ドリンクを出してくれて一飲み、美味かった!
そして直ぐにビールを1缶一気飲み。
部屋に入り荷物を片づけ布団を敷いて今夜の場所取りを済ませ、待望の露天風呂に向かったゆっくり浸かっていると遅れてやって来た森先生がビールを片手にやって来た。

風呂あがりに休憩室で一人でハイボールを飲んでると泉さんからビールの差し入れ、
泉さんと番頭の大仏さん。黒部の頼れる二人だ。

暫くすると1時間も風呂に入ってた森先生がつまみを抱えてやってきて暫く二人飲み。
その後は先生の部屋に行き仲間の方(皆さんDrのようだった)や昨夜から一緒の若い人達も交え食事の時間まで大宴会、
先生グループ

最後は高岡の女性チームやら北海道からの女性チームも加わりワヤワヤ

森先生への小屋からのつまみも美味かった。

それだけ飲んで食べても夕食に出た大きなアジのフライとメンチカツ熱々で美味かった。
夕食の後は外に出たりぶらぶらしてたが先生たちの宴会は続いてた。
仲間に入ったら明日朝また辛いかもと思ってたが最後はしっかり混ざって小屋の厨房にまで入り泉さんの奥さんや大仏さんと一緒に飲んでいた(^_^;)
9時になり部屋に帰って外を見るとこの夜も満天の星空だった。


3日目に続く。