室堂〜劔沢〜真砂沢〜仙人池〜阿曽原〜欅平1日目。

念願の裏劔のルートを2泊3日で歩いてきた。
初日は室堂から仙人池ヒュッテまで。
朝5時半に立山駅で車の回送の手配をし6時10分の2便のケーブルに乗る。
7時30分室堂を出発。

朝日で眩しい雄山がミクリガ池に写ってる。

地獄谷ルートは通行禁止になってるので雷鳥荘の前を通って雷鳥沢に降りる。
硫化水素にやられたハイマツが痛々しい。
土曜日の朝なのでテントは少ないがこの夜からはいっぱいになるだろう。

雷鳥坂を黙々と登る。

御前小屋の前に出ると目の前に剱岳の勇姿が飛び込んでくる。

先が長いので少し休憩して直ぐに劔沢に下る。
剱沢のテン場もまだまばら、ここから見上げる剱岳が好きだ。

剱沢の小屋に予定より少し早めについて小屋の新平さんから丁寧に剱沢雪渓の説明を地図に書いてもらう。行き先を告げると時計を見て「この時間なら頑張れば大丈夫でしょう」の声に勇気つけられた。
小屋の前からの剱岳

雪の無くなったガレ場を少し下り日本三大雪渓の始まりを見ながら平蔵谷の手前より雪渓に降りるアイゼン装着。

平蔵谷雪渓が上まで綺麗に見えた。

平蔵谷出合いを過ぎてからは雪渓の左右にクラックが出始める。

長次郎谷

長次郎谷の辺りはクラックだらけ出合を過ぎてすぐ説明を受けた通りに雪渓を離れ夏道に入る。
劔沢雪渓の最後は直ぐ先で滝になってた。

歩きにくいガレ場を歩き12時過ぎに真砂沢の小屋に到着。
無愛想な小屋の主人からビールを買い持参の笹ずしを食べて休憩。
あまり居心地が良くないのですぐに出発しようとしたら雨が降ってきた。
ここからカッパを着たり脱いだりの歩き、二又の橋までは暑く忍耐の歩きだった。
雨は小降りだが休むのも面倒なので水だけ飲んで直ぐに仙人新道の上りに入る。

想像通りの辛い登りだが途中今年日本最初の氷河に認定された三の窓雪渓が綺麗に見えた。

途中何度か休憩を入れ稜線に近づくと右手に仙人池ヒュッテの小屋が見えた。

池の平との分岐を過ぎ木道を歩いて5時6分に小屋に到着、稜線上の素敵な場所にあった。

10時間弱の歩きそして最後が標高差500m以上の登り、家内もよく歩ききったものだ。
受付にいた小屋主のマーちゃん(有名な仙人池の母ちゃんの孫)が早速熱いお茶を出して労ってくれた。
部屋に入り着替えを済ませ、濡れたものを乾燥室に吊るし、小屋の食堂を覗くと宴会をやってるグループの中に知ってる顔が、朝日小屋でよくお会いする森Drだ。
しっかり握手をし宴会の邪魔をしてはと風呂あがりに部屋で仕事中のマーちゃん相手に飲みながら近況の話をしてたが食事の後は結局森先生グループと一緒になり最後まで飲んでしまった。
この夜マーちゃんには僅かのお金で随分お酒をご馳走になってしまった。
ちょっと申し訳なかったので今度何処かでお返ししなくてはいけないな。
仙人池ヒュッテはこじんまりとしてとても家庭的な小屋です。
もちろん景色は一級品是非皆さんも訪れて下さい。


2日めに続く。