御嶽山(周遊下山)

さて、お鉢めぐりは一度階段を下りてからと思ってたら
家内が社務所の左横に入り口と書いてあると言う
えっ!そんなとこと思ったが狭いところ抜けると確かに降り口があった。
溶岩の固まった岩を降りるととたんに右足首が痛み出した。
登りは何ともないが下りになるとやはり痛む。
先が思いやられたが、騙し騙し慎重に降りる。
火口の一の池は水が無くまるで野球場のように丸く広い
外輪山の南側を見ると地獄谷から蒸気が上がってた。

噴火によって出来た奇岩があちこちにある

硫化水素の匂いの強いこの近くで食事をしてるカップルがいたけど大丈夫なのだろうか?
この辺りで少し登ると胸に違和感を感じた。
標高3000mを越してる場所、家内は頭痛がしたと言う。
ロープウエイで一気に上がる為高度順化がよく出来てないのかもしれない。

硫化水素の匂いのしない場所まで歩き外輪山の途中で休憩食事をした。
その後水の色がコバルトブルーの二の池まで急な坂を下りる。
ここから三の池に向かうが、ここでまたほとんどの人は9合目に向かって行く。
とうとう家内と二人だけになってしまった。
心細かったが、小屋の若者がごみ拾いと避難小屋の掃除に同じ方向に歩き出した。
賽の河原を過ぎ少し登り上げたら三の池への分岐があった、しかし×の印がしてありその先は岩が崩れてとても危険に見えた。
えっ!ここまで来て行けないのかと思ったが、避難小屋の掃除をしてた若者に聞いたらすぐ先に迂回路があると教えてくれた。
そこに登り下を見ると三の池が見えた。
とても神秘的な綺麗な色をしてた。
頂上から三の池まで休憩を含め3時間半くらい。

帰ってから解ったが三の池の水は御神水として信者の方から崇められているらしい。
そう言えば下に向かって御神水と書いた容器を白装束でボッカしてる人がいた。
なんで下に向かって水のボッカ?と不思議に思ったが。
確かにあちこちの小屋でも売っていた。いつまでたっても腐らないらしい。
三の池は横を通り過ぎただけだったが勿体ないことをしてしまった。
三の池から元の8合目まで行こうと歩き出した場所にもコマクサがあった。

ここでコーヒーを飲み暫く休憩して8合目に、途中何箇所か沢が有ったが斜面に沿った高低差の少ない道を歩いて1時間半くらいで8合目に着いた。
また、参拝者や登山客の多い場所に戻る。
8合目からの下りは足が痛かったが早かった。30分少々で降りてしまった。
この山での印象はやはり宗教、白装束と金剛杖、六根清浄の祈りが目立ち、
いつもの北アルプスの山とは違った空気だったが、それでも気持ち良かった。
とても形のよい独立峰、前から一度登りたい山だった。
山を降りてすぐの場所にあった木曽温泉で汗を流し帰路に着く。