あと一日の仲間。

3年前に中国から我社に初めての、研修生が来た。
業界では、何年も前から珍しくないことだったが。
最初はどうなる事かと、心配でいっぱいだった。
しかし、あっという間に3年が過ぎた。
だけど、当人たちには長い、長い3年だったと思う。
他社からいろんな事を聞いてたが、
うちに来た娘たちは本当にまじめな子ばかりだった。
一か月に、生活費を切り詰めて1万円程度で暮らし、中国へ持って帰るお金を貯めて、
なを少しでも稼ごうと、見ててもいじましいくらいだった。
そんな彼女たちが、昨日、お礼と言って、自分らが3年間入ったこともないケーキ屋さんで買ったお菓子をくれた。涙が出た。
他にも綺麗な写真立てに私と一緒に撮った写真を入れたのもくれた。
明日1日でお別れだ。今週は会社のおばさんたちは娘がいなくなるようでに毎日泣いてばかりいる。当人たちも3年間を思い出して泣いている。
だけど、中国に生まれたばかりの子供を置いてきた人、許嫁を待たせてきた人、もちろん大切な父母兄弟を置いてきた人。
やっと帰れる、待ちに待った日がやってくる。
今度は、こちらが置いて行かれる側だ、でも喜んでやろう。
本当に3年間有難うございました。