勘ばたらき

池波正太郎の代表作の鬼平犯科帳
鬼平がよく勘ばたらき(勘働き)という言葉を口にする。
目で見たものや聞いたものだけで、それまでの経験から事件を予測するものなのだが
今の時代の警察ドラマなんかでよく出てくるプロファイリングに似てる気がする。
そんなことを言うともっと科学的根拠によるものだと叱られそうな気がするが、何れにしても最後は経験による勘だと思える。
自分らも昔、元気な頃は幼稚だが科学的手法を使って工程を分析し見積や計画表を作っていたが、生産が大量生産から多品種小ロットに変わってくるとそんなことをやってる時間が無くなった。そこでよく言われる勘と度胸で見積もりをやり計画表を作るようになった。ところが勘(多くの経験に基づくものだが)というのは大したものでそれまでのやり方より正確にしかも早く予測できるようになった。
そんなわけで最近はほとんど勘に頼ってたが、最近その勘ばたらきが鈍ってきたようだ。
楽ばかりしてるせいなのだが、計画に狂いが出るようになってきた。
簡単なものはいいのだが、新製品で工程数の多いものに狂いが多い。
頭の働きも鈍ってきたのだろうが・・
こんな経験も多く積めば勘が働くような気もするがもうそんな歳ではない。