畑の草刈り後読書

今日も天気はいいがどこにも出かけず
午前中に畑の草刈りをやった。
午後からは読書。
先日買ってきた沢木耕太郎の「凍」を読み切った。
読み始めたら止められなくなって最後まで。

久しぶりに山の話を読んだ
かつて新田次郎の山の小説をかなり読んだが
最後に山の小説を読んだのは井上靖の「氷壁
それ以来だったがこの「凍」はノンフィクション
山野井泰史とその連れ合いの妙子さん(二人とも世界的に有名なクライマー)のヒマラヤの難峰ギャチュンカンに挑む話。
読み始めて最初に
山野井には、八千メートル峰の14座を完登するとか、七大陸の最高峰をすべて登頂するとかと言った「ピークハンティング」の趣味は無いという言葉が気に入った。
沢木はスタンプラリー的なという表現まで使っている。
自分も百名山やら百高山やらには興味が無いのでまずここで惹かれた。
しかし読んでいくうちにギャチュンカンの登頂の困難さそして過酷な下山に引き込まれた。
奇跡的に生還してからの凍傷の手術の様は読むのも嫌になるくらいの酷さ。
もうクライミングは無理と思ってるのに、また過酷な訓練をして山に帰る
そしてついにギャチュンカンのベースキャンプにまた戻り、自分らが最後に残してきたごみを探すと言うこの夫婦の山に対する思いの深さに感動させられた。
そしてそのギャチュンカンに再度訪れたとき同行したのがほとんど初心者のこの本の作者というのも驚き。
この小説を書くのにかけた努力の深さも凄い。