学者のプライドは怖い

北陸電力志賀原発の再稼働が問題になってるので思い出したことがある。
今から25年以上前に富山県経営者協会主催の品質管理講習会に出席した時のこと
確か3日間の講習だったと思うが、この時の講師の一人に朝香鐵一という人がいた。
東大名誉教授で日本の品質管理の第一人者と紹介された。
これがまた大変な人で富山県の品質管理の世話をしている御歴々が「一体富山県は何をやってる!!」と毎日のように怒鳴れてた。
その人は日本中から招かれ講習をやってるらしいが、ある県では県知事が自分に挨拶に来なかった無礼な知事だと非難してた。(半分冗談は混じってたが)それくらい偉い人らしい。
そして最終日、北電の幹部社員に「北電も早く原子力発電をやれるくらいの品質管理を身につけなさい」と叱咤してた。
これを思い出すと他の自然エネルギーによる発電より何故原発が優先されるのか、一部の科学者、一部の企業そして一部の政治家の利権がからみ合ってのことと思ってたが学者先生の発言(それにも利権が絡んでるのだろうが)も大きく影響するのではと思った。
実際あの講習では誰も反論できる人はいなかったし下手な質問をしようものなら怒鳴り返されるのがオチだった。
あんな人に原子力より地熱のほうが・・なんて持ちかける勇気のある人はいなかったのではないだろうか。
今読み始めたばかりで内容は分からないが、「マグマ」地熱発電の話。
さてどんな話なんだろう。