湿度との戦い

久々に仕事の話(笑)
気温が下がりエアコンをフルに使い出すと湿度が低くなってくる。
自分らの仕事はこの湿度が製品に大きく影響を与える。
湿度が低くなると、繊維に含まれる水分も当然少なくなる
通常は針が繊維を貫通する時、繊維に適当な水分が有れば繊維を構成する糸がその弾力で針先から逃げ針は繊維の隙間をこじ開けて入る。
ところが水分が少ないとミシンの針が生地を貫通する際に弾力の無い編み糸は逃げ切れず切れてしまう。これを地糸切れと言うがこの時期頻繁に発生する。
一時かなりの対策を立て解消したかに見えたが最近また新しい素材が出てくると今までの対策では追いつかなくなった。
機械の調整や、使用するミシン針はこれ以上どうすることもできないので湿度を上げることにした。
従来でも加湿器を作業場(幅約15m長さ約30m)に8台設置してたが先週4台増やした。最近の加湿器は湿度も表示されるので解ったのだが作業所内で場所によって随分違うことが解った。
従来は湿度計を2箇所に設置してそれを見て加湿してたが新しく入れた加湿器の湿度を見て驚いた。
通常地糸切れ対策には最低でも湿度45%以上が必要と思っているが、32%しかない場所が有った。
これでは地糸切れが発生してもおかしくない。
そこで今日またさらに強力な加湿器(900ml/h)を2台購入した。
これでようやく必要な湿度を得ることができた。
今までの加湿では焼け石に水で役に立っていなかったのだ。