4〜5年前に浅田次郎の小説を何冊か続けて読んだ事がある。
中でも「天切り松」シリーズや「プリズンホテル」「壬生義士伝」などはとても面白かった。
しかし最後に↓このシリーズを読んでもうこの作家はやめにした。
ひとは情熱がなければ生きていけない(勇気凜凜ルリの色) (講談社文庫)
- 作者: 浅田次郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/04/13
- メディア: 文庫
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面白いと言えば面白いがあまりに赤裸々にしかも自虐的に書いてある為
本人がどういう人間なのか見えたような気がした。
そうなると作品に奥深さを感じられなくなる。
浅田次郎その人が嫌いになったわけではないが(どちらかと言えば気の合いそうなタイプ)
作家は自分の本性なんかは見せない方が得だと思う。
と言うわけで、以来読まなくなった。
ところが先日、古本屋さんに行った時「シェエラザード」の上下があったので思わず買ってしまった。
値段が安かったのと本に読んだ痕が無いくらい綺麗だったので。
以前のように期待感を持って読めないが、読み始めたらやはり面白い。
一気に最後まで行ってしまいそう。
家に誰かが買った「蒼穹の昴」がある、あれも読みたくなってきた。