剱岳点の記

映画を見る前から、見た人の話をいろいろ聞いた。
ストーリーに乏しく、いまいちとの意見も。
もともと原作もストーリー自体はそれほどの物では無いと思う
今まで原作を読んだ映画で原作以上に感動したものは無かったので
あまり期待しないで見ることにした。
感想としては、そんなに悪くなくそこそこの映画だったと思う。
ただ、山登りの技術の無い俳優さんに文句を言ってもしょうがないが
やはり山登りに関しては素人さが目立った。
原作と違う部分特にラストのシーンは、原作の方がいいと思う。
途中滑落のシーンが何度かあったが、岩から落ちるシーンあれは
ちょっとだ。あんな滑落をして命が有るとは思えない。
あの岩も、見ればなんてことの無い誰でも登れそうなところが
ちょっと気になった。
スタントマンを使って出来れば手がかりの少ない垂直壁でやってほしかった。
地元のエキストラによるグリセードは迫力一杯で素晴らしかった。
何か、嵐のシーンが目立ったが、個人的にはもっと山の景色、紺碧の空、山の花を沢山取り入れてほしい気分。
いづれにしろ、明治の時代にあれだけのことをやってのけた
柴崎芳太郎は凄いし、映画のキャスティングも良かったと思う。